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いまひどく神経質なのが著作権というお化けだ。 この国ではあらゆるジャンルに先駆けて、音楽著作権が確立した。かっては映画スターという種族が豪壮な家に住んでいたが、いまでは音楽著作権に保護されている人々…
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評論家の大高未貴さんが兼ねがね警告を発していた。 ZOOMというアプリの危うさについてのことだった。セキュリティの甘さと、スパイ・ウェアをインストールすることが可能なバグがあちこちにあるというのだ。…
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茅葺の小さな農家の窓があいて、おばあちゃんがじっと外をみつめていた。 北関東の静かな農村地帯に突如として都会の若者やら、スポーツカーのカップルが押寄せた。こんなに多くの人を見たのは、おばあちゃんの一…
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ついこの間まで「インバウンド、インバウンド」の大合唱だった。 町長も観光協会長も口を揃えてインバウンド、一行徒党を組んで中国やら、台湾やらへ宣伝旅行、インバウンドにあらざれば人に非ず、の呈をなしてい…
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急にここ一週間でみどりが増してきた。 白樺も紅葉も枯れ木のごとき有様だったのが、葉が茂り目隠しのごとくに繁茂してきた。まもなく軽井沢の夏がくる。 ダイソンの扇風機より待ち遠しいのが、祇園町からのご挨…
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東京近辺にある「うどんすき美々卯」が一斉に閉店することになった。 コロナのせいか、やっぱり関東は蕎麦なのか、いろいろと詮議されているが、香川のシンプルなうどん以外では圧倒的な人気を誇ってきた。 半世…
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コロナ禍のさなか「軽井沢ぶんか組」がスタートした。 かねてから旧軽井沢しののめにあるCafe来美のママ隅防つるえさんとのプロジェクトである。 テーマは「ぶんかを雑談する。 ぶんかを楽しむ。なかま。」…
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まもなく梅雨時になる。 梅雨が待たれるのは、霧の美しい風景と、苔がいちだんと深い魅力につつまれることだ。 自身のなかのモス(苔)ツーリズムの聖地はというと、 奥入瀬渓流、京都西芳寺、祇王寺、そして旧…
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インカ帝国が滅びたのは、スペイン風邪のせいだったと、テレビで池上なにがしが得意気に話していた。 手元に「スペイン風邪などの疫病と民俗」について桜井弘人さんの論文がある。長野県の秘境と言われている遠山…
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アパレルの名門レナウンが倒産した。 今では当たり前になったデパートでのブランド販売を戦後いち早く実現したのがレナウンだった。 新宿の伊勢丹に初めてレナウンだけの販売コーナーが出来たというのは、当時の…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞