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信仰の有無を問わず二年参りとか初詣に足を運ぶのは普通の日本人としてあたりまえのことだろう。神社だろうが仏閣だろうがべつにこだわらない。一年の区切りとして年越し蕎麦をたべ、寺社にお参りする。信仰を超え…
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身も蓋もない言い方をすれば、ネットでお節料理の味が判るわけがない。何から何までネット社会のなかで起きた当然の報いがネットおせち事件のような気がする。味覚の保障がなければ成り立たないお節料理をネットで…
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年末年始にいただくカレンダーは楽しい。六本木にいた頃は、まず映画会社のカレンダー、専属の女優たちが偉い順にきらびやかに競っていた。カレンダーを見ると女優に対する会社の考え方、ギャラまでが透けてみえた。…
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久しぶりにNHK紅白歌合戦をみた。「トイレの神様」という前評判はあちこちで聞いていたが、見終わってやっぱり「トイレの神様」だった。 ヒップホップだのポリリズムだのと走っているプロのミュージシャンだった…
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お中元お歳暮の習慣のない海外で、ただひとつ認められているのが、文房具ステーショナリーの贈答だ。仕事上お世話になった方、便宜を図って下さった方に対し、ステーショナリー・グッズで感謝の証しとする。そこでモ…
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カーテンからハンカチ、枕カバー、冷蔵庫の扉にまで「蝶々」の柄が付いていた時代があった。蝶の柄がそんなに素晴らしいとも思えないのだが、スカーフから始まったその蝶々は、ついにオリンピック選手の水着にまで…
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暮れも押し迫って、例年のごとく「忠臣蔵」が放映された。日本の映画史が始まって以来、恐らく最も多く映画化された素材かもしれない。テレビの時代になってからも年末年始の特別大型時代劇といえば先ず忠臣蔵が取…
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ことの是非を問わず、今年マスコミでは「傲慢」なキャラが際立っていた。 石原慎太郎、仙石由人、いずれも「上から目線でおごり高ぶったイヤなヤツ」という印象がつよい。かっての自民党には官僚上がりの傲慢地蔵…
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1972年世界の空にジャンボジェツトが登場し、日航羽田・香港線に就航することになった。オーダーはジャンボのなかでKIMONO SHOWをして欲しい。到着地の香港では、ヒルトンのボールルームで日中競演…
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祇園町に学生時代から通っている寿司やがある。通うというよりは思い出したように訪れる寿司やだ。「呑太呂」という。基本は江戸前寿司なのだが、昔から進取の気性にとみ、まぐろを始めとする魚介の種に交じって、…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞