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鼻っぱしの強い「加賀まりこ」が、憑き物から解かれたような柔和な表情でのんびりと歩いていたあの頃の軽井沢が懐かしい。軽井沢に住む芸能人はここ数年不運に見舞われ続けている。 団塊の世代のトップランナーだ…
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藤村の書に大好きな「簡素」というのがある。書というより座右の銘というべきかもしれない。簡素を英訳すれば、シンプルということでもあり、シンプルなライフスタイルこそ今のこの国にとっては重要なキーワードだ…
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あれほど大騒ぎした地デジ化で何が変わったんだろう。 家電メーカーはやたら儲けた筈だ。駅前電器店も商売繁盛が突然やつてきた。電気工事の人々もすこしは潤るおったかもしれない。仕掛けた官僚と政治家とテレビ…
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「助けにきてくれて、本当に有難かったのは自衛隊の皆さん、迷惑で邪魔だったのは自称ボランティアの人たち。」自分が被災地へいったら、邪魔なだけと考えず、とにかくファッションでやってくる人たちが結構いると…
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劇団の演技養成所で重要なこと。まず第一に「発音発声の基礎」「基本動作の基礎」、そして「喜怒哀楽愛の表現」これに尽きる。繰り返し繰り返し学習を重ねることによって、人間はかなりの表現技術を体現できるよう…
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首相になったと思ったら、辞めていた長野出身の総理大臣がいた。夏になるとサファリ・ジャケットの袖をちょん切った不思議なバランスのスーツを着ていた。 政治哲学はあまり感じず、人がいいだけの総理だったが、こ…
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この夏軽井沢のお客様は多い。猛暑と節電といろいろ重なってチカバの軽井沢に落ち着いたのだろう。無駄に高いレストランなどは、軽井沢の得意とするところだが、ここでは日常口にするもののベストテンを考えてみた…
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「嘘をついたら閻魔さまに舌を抜かれる」子供のころの教えで親からも年寄りからもしっかりとたたきこまれた。幸いにいまでも舌はついているので、閻魔さまにばれずにここまで生きてこられた。 20年ほど前、作家…
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「君はぴあを見たか」決して「ぴあ」を読んだかとは誰も言わなかった。読む雑誌ではなく、探す雑誌として、39年前に中央大学の学生 矢内廣によってはじめられた映画、演劇、音楽の情報誌も、時代の波に押し流さ…
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少子高齢化のおかげで、ベビーカーがやたら眼につくようになった。 軽井沢ではアウトレットがセールをやると、ベビーカーの走行率がぐんと跳ね上がる。若い母親はメークアップをしつかりとし、アイメークはキャバ…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞