信州人にとって、眞田丸は大切な番組である。
武田信玄、上杉謙信川中島の合戦跡、黒城の松本城など戦国時代の証しはいくつかあるが、眞田への信仰心にはとうていとどかない。上田、松代、眞田と眞田の祭りが三つもあることからも、信州人の田舎大名眞田一族への傾斜がわかる。
それは俳優達のNHKへの絶対信仰にも似ている。眞田丸を見てまず配役の豪華さに驚く。
堺雅人、大泉洋、草刈正雄、内野聖陽、近藤正臣、藤岡弘、高島政伸、小日向文世、桂文枝、片岡愛之助、 長澤まさみ、黒木華、木村佳乃、吉田羊、草笛光子、斉藤由貴、鈴木京香、竹内結子などなど、民放なら何 本分かの俳優がでているのだ。 あのジャニーズすらもNHKの配役には素直に従う。
NHKからの出演依頼は、黄門様の印籠なのだ。
どんなにスケジュールがタイトでも最優先で役者はでてくる。そうまでしてなんとか出たい仕事がNHKという看板なのだ。たとえギュラが半額でもNHKそれも大河ドラマに出ているとなれば、それだけで田舎の勲章になる。 いかなる珍優迷優でも功なり名を遂げた名優に化けるのが、NHKという印籠なのだ。
このことは役者ばかりではない。
田舎ではNHK出身の女子アナさえ尊敬されている。軽井沢の図書館長もNHK女子アナあがりだし、かってNHKラジオの料理番組を司会していたという理由で高級レストランを開いた元女子アナもいる。女子会のボスもかって大臣になったことのあるNHKあがりだったりするのが、田舎に於けるNHKのお値打ちなのだ。
NHKと言う名の印籠
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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