JTBのカウンター有料化

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 旅行代理店も経営が不如意になってきたらしい。
 日本一の旅行代理店…JTBがとうとう旅行相談を有料にした。
カウンターに座って相談すると、国内は30分・2160円、海外は5400円とられる。
 カウンターに座らず、店内に山ほどあるパンフレットを適当にチョイスして帰ってくれば無料ですむが、有料制を徹底させるためには、ご相談以外店内にはいることを禁止しなければならない。もしくはパンフレットもついでに有料にして、ちゃんとした内容のあるパンフレットにしなければ、客から苦情がでるにきまっている。
 そもそも国の内外を問わず旅をするのに人の知識に頼るというのはかってはなかった。
 旅は目的をもって自分なりに調査をして、自分で旅程を立てて切符をかいにいったり、宿に電話をかけて予約したのだ。それが何時の頃からか、代理店にすべて頼り、旅の目的まで旅パンフにたよるようになった。
 なんの目的もなく、暇つぶしに代理店をたよって香港だのハワイだのというほうがオカシイ。お前は何の目的で人生をおくっているのか、ということでもある。
 人に任せて文句だけいう。そんな腐った生活感は追放すべきだ。
 修学旅行は代理店、結婚式も代理店、保険も代理店、葬式も代理店、なにからなにまで代理店にまかせて、ついに人間そのものまでアンドロイドでまにあうようになって、人間は一生失業状態、そんな社会がそこまできている。
 JTBも目先の銭勘定で、カウンター有料化というまえに、自分達のしてきた旅行の商品化というあこぎなビジネスの基本にたちかえって、明日の
旅行の在り方についてコンセプトを再構築すべきだろう。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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