G20閣僚会合軽井沢で開幕。その上にはもっと大きい活字が躍っている。
「レジ袋有料化来年4月にも」国際枠組み合意へ、とある。世界中の先進20ヶ国の経済産業相があつまって、こんなに良いことをしている、というデモンストレーションの冒頭大演説である。
この記事をみて、不思議に思わないほど我々の脳ミソは劣化している。
世界のベスト20が集まり、何十億の金を使い、軽井沢の都市機能をほぼゼロに追い込んで、スーパーのレジ袋を有料化しました。そんなことはなにも国際会議を開いて大騒ぎしなくとも、各国各市町村が旗振りをしてレジ袋追放をやればいいだけのことで、世界中の関係閣僚が集まらなくとも十二分に出来うることではないか。一様に劇場主義におちいった先進20ヶ国の政治家のオバカ比べとしかうつらない。
その上呆れたことに、県内の高校生の研究成果を閣僚たちにきかせた。高校生が環境破壊やエネルギー政策について勉強するのは多いに賛成だが、その報告をG20の閣僚会議にきかせるなどというのは、ナンセンスそのものだ。東大ないし信州大学の調査・提案つまり我が国最高の優れたレポートをプレゼンテーションするならまだしも、高校生がいかにすぐれていても、先進国閣僚にプレゼンするほどのレベルにはない。会議の余興の域をでないし、僅か二日の会議予定のプレゼンとしては不適切きわまりない。そんな地元へのオタメゴカシをやる暇にもっと重要な課題はいくらでもある。会議がもはや形骸化している証拠でもある。
そもそもG20の関係閣僚会議を日本中にばらまいて、各地の警察をてんてこ舞いさせ、椅子、テーブル、音声装置、同時通訳システムなど、すべてを東京から移送させて大騒ぎをばらまいているのは何故、と考えている国民は何パーセントいるのか。
20ヶ国の国旗が飾られている駅頭で、インスタ映えとかいってヴイ・サインの写メに黄色い声を揚げている低級国民がいる位のことだ。
いずれにしても「レジ袋有料化のための」国際的バカ騒ぎ、こんな馬鹿馬鹿しいことだけは二度とご免こうむりたい。
G20レジ袋軽井沢会合?
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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