花
の記事一覧
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梅雨のあいま、デスクの前の窓ごしの景色、純白のやまぼうし…山法師の花が突然に美しい。 夏前の憂鬱な気分を吹き飛ばしてくれる。となりの赤紅葉が、山法師に仕えているがごとくに山法師の白い花をひきたてる。…
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降り積もった雪をそっと開けるように春を告げる「雪割草」、こんなに沢山の雪割草があるとは思わなかった。 「雪割草」には可愛いというイメージが付きまとう、頬っぺたを少し赤くして冷たい空気にハッーと息をは…
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〽しれとこの岬に ハマナスの咲く頃…… 森繁久彌さんが1962年の紅白歌合戦で世にひろく披露して以来、30人近い歌手によってカバーされた名曲である。 「知床旅情」 後に日本国有鉄道ディスカバー・ジ…
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桜に先駆けて咲く花……コブシ。 こぶしは軽井沢の町花になっているので、町内のどこかの公園に行けば見られる、と思っていたら誤算だった。 町はグランドデザイン100年計画とか、打上げ花火のようなことは大…
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銀座といえば、銀座の柳をかたく信じている人々がいる。 が残念ながら銀座の柳は、東京五輪をめざして銀座のカツラに生まれ変わったのだ。銀座一丁目から八丁目まで140本が、カツラの木になった。 カツラは落…
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ひさしぶりに秋の東京と向かい合った。 銀杏の黄葉の美しさに溢れていた。皇居のまえ、霞が関の辺り、神宮外苑どちらをむいても銀杏の黄葉が見事だった。 黄色い葉をとおして降り注ぐ秋の陽の光の束が、コンクリ…
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「人々はここに集まり、酒を酌み、詩を吟じ、全てを忘れ、心なごみ、楽しむことができる。 草木を伐採し、穢れを流し、地形にならって梅三千株や松・杉・楓・柳を植栽した。すると、清流は益々清く、趣のある岩も…
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我が家から町のほうを見渡せば、春を待ちかねるように「辛夷」の花がぽつんぽつんと咲いている。 名曲北国の春では、まず一番に辛夷咲く丘が春をつげ、二番になってようやく白樺が芽吹いている。辛夷の純白の花が…
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テレビのニュースにはサクラの開花情報が溢れている。 今日は四輪しかひらいていなかったので、明日は開花宣言が出るでしょう。そんなことはどうでもいい。ましてや気象台の職員が双眼鏡片手に、あちこち桜のひら…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞