祭
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冬の京都は大根を炊くことから始まる。 ひとつ、ふたつではなく、京都市中あちこちのお寺さんで大根を炊き、その日訪れた信者さんに振舞う。 江戸っ子の冬大根は、おでんの主役で出汁をしっぽりとすった大根は暖…
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インカ帝国が滅びたのは、スペイン風邪のせいだったと、テレビで池上なにがしが得意気に話していた。 手元に「スペイン風邪などの疫病と民俗」について桜井弘人さんの論文がある。長野県の秘境と言われている遠山…
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今日は端午の節句だ。 事務所に多くのスタッフが出入りしていた頃には、この日は必ず鶴屋八幡の柏餅を積んでみんなに振舞っていた。 事務所のベランダには小さな鯉のぼりを出して、男たちの仕事ぶりを祝っていた…
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長野から長野電鉄に乗る。市内は地下鉄になっている。 JKの賑やかなグループや湯田中温泉の女将さんでもあろうか、粋な小紋の女をよこめに久しぶりの地下鉄だった。昔は東京東急の路線を走っていたという昭和の…
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東京にはいろんな祭がある。 太神楽はもちろんのこと、里神楽も獅子舞も神輿も山車も、餅つき唄、みずとめ舞、角乗り、囃子、式三番、びんざさら、車人形、万作芝居等々。山王神社、深川八幡、神田明神の江戸三大…
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紋付袴姿の年老いた正しい日本人が列をなして行く。 突然に国歌が聴こえ、振り返ると国旗の波がやってくる。後に続くのは民族主義者の一団である。足並みを揃えようとしているが上手くいかない、なんとも微笑まし…
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節分を過ぎていただく年賀状には特別な思いがある。「立春大吉」と書かれた文字に、第一の節気を無事におえたお互いへの祝福と祈りが込められているような気がする。 子供のころから可愛がられ、未だに初釜でお世…
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中国武漢からの新型コロナ・ウィルス襲来は何としても止めなければならない。中国由来の節分会がまもなくやって来る。新型コロナという邪鬼を追儺で追い払う工夫はないものだろうか。 追儺の式はそもそも宮中でお…
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安曇野に穂高神社がある。 穂高神社は安曇野一帯にすみついた安曇族の守り神であると同時に、上高地から北アルプス穂高岳山頂に至る一帯の守護神でもある。安曇族はもとは北九州にすみし、海洋民族だったという説…
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鹿曲川にかかる望月橋から次々と松明が投じられる。橋いっぱいに広がって松明のナイアガラが降り注ぐ。 8月15日の夜空に、山からおりてくる松明の火が点々と連なり、うねって見事な光跡を作り出す。中空から…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞