祭
の記事一覧
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津軽・五能線五所川原のとなりに、鶴が大きく羽根を広げたかたちの陸奥鶴田駅がある。一日の駅利用客は200人前後。 リンゴ園、ブドウ園、そして田んぼ、民家はちらほらとあるが、主役はうしろの岩木山である。…
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黒石寺の蘇民祭が来年から無くなります。 住職がたんたんと報告している。住職の表情にはこの祭りを継承できない残念さも口惜しさも読み取れない。おそらく住職の脳裏には祭りを施行するにあたつての面倒臭さだけ…
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いつもの伊那民俗を開いた時、「七十五膳供え」の字が飛び込んできた。 はて最近に何処かで七十五という数字を見た。岡山・吉備津神社に室町の頃から伝わる「七十五膳据神事」のことだ。 日本各地にある七十五膳…
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一番江戸にちかい東京の祭り……といえば「おとりさま」である。 この日深夜12時の一番太鼓とともに江戸っ子は浅草鷲神社に詰めかける。そんなに広くない境内は縁起熊手の小屋で埋め尽くされ、あちこちから景気…
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いまごろの青森はさぞ盛り上がっていることだろう。 東北の果てに、あの原色にみちたねぶた祭の色彩文化があることは不思議である。 学生のころ、いつか東北三大祭りを目の当たりにしたいと望んでいたが、いざ次…
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浅草寺の「四万六千日」ほど、江戸っ子の都合に合わせた功徳はない。 誰が考えたのか、この日お参りすれば46000日分お参りしたことになる。46000日といえば、126年分に当たりどんなに長生きの人でも…
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仙台七夕の始まりは、仙台の殿様伊達政宗公に始まる。というのは政宗は、藩民教育の手段として七夕飾りを利用した。寺子屋も満足になく、高等教育など望むべくもなかったあの時代、奈良の頃中国から渡来した「乞巧尊…
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朝顔市が開かれている。 夏の準備は縁の下の片隅で冬を過ごした風鈴を洗うことから始まった。水につけた風鈴はたちまち美しさを取り戻し、水草と金魚が色鮮やかに甦った。七月の始まりは忙しかった。 七夕飾りを…
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イタリアで春を迎える祭りといえば、「オレンジ祭り(Battaglia delle arance)」だ。 北イタリアの小さな町イブレアでひらかれるのだが、 町の広場を中心にこの日すべてがオレンジ色に染…
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嵐山の吉兆さんからはいつも2月4日の立春にお年賀を頂く。 文面は先代創業の書になる「立春大吉」である。 暦のうえでは今日から春なので24節気に始まる日本の季節感としてはけだし当然のことなのだが、明治…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞