文化
の記事一覧
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「モモ膝三年シリ八年」作家吉行淳之介の「酒場のたしなみ」に書かれた言葉である。 キャバクラから高級クラブまで、隣席の姫たちはお酒がすすむとともに客のモモや膝に手をそえてくるが、この行為はアナタのお話…
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深夜なにげなくNHKテレビを付けていたら、「街角ピアノ」が映し出されていた。 取材と言うほどでもなく、定点観測のようなゆるい映像だったが、深夜の山岳映像のように環境テレビにはまっていた。 通りかかっ…
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在位70年に及んだエリザベス女王の逝去に伴って、王族に関するいろいろの事が改めて話題になっている。 チャールズ皇太子は無事チャールズ国王となり、スキャンダルの対象だったカミラ妃も、女王の遺した言葉に…
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上野の韻松亭(いんしょうてい)に初めていった。 本郷に生まれて何をしてたと言われそうだが、90年その機会がなかったのだから仕方がない。 たまたま小伝馬町の姉さまに連れられ、晩夏の上野へ処女訪問という…
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尾上流家元となって11年、外部での振付、活躍はずいぶん拝見してきたが、ご本人の発起によるリサイタルは初めてのこと。 この日、国立の大舞台にのった四つの演目は色々な意味で興味深かった。 たまたま幕間を…
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今日8月10日は、焼き鳥の日、さらに道の日であるという。 1920年、大正9年に初めて今日の近代的な道路整備計画が施行されたので、この日が道の日になった。 戦後、軽井沢駅から旧軽銀座のロータリーまで…
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信州には「塩の道」がある。 京都には「さば街道」がある。 パリには「魚の道」があった。 フランスの北の漁港ブローニュ・シュル・メールの魚や大通りから、パリに向かって毎日獲りたての魚を運んでいた。 …
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ジェンダーフリーというフレーズが大手をふって歩くようになった。 餌食になった森喜朗元首相は無念のうちにオリンピックを終え、とにかくSDGsとCO2とジェンダーフリーに翼賛しなければ人にあらずといった…
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少年の夏、本郷西片町の夏、鳶の親方の家の井戸は大きかった。 西瓜を荒縄でくくって、井戸に落してあった。西瓜は遠くの薄暗い底の水に浮いていたような気がした。 いつも縁日に連れて行ってくれたおせいさんの…
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夏の暑さの楽しみは、浴衣を着ての縁日だった。 子供心に八幡様の縁日は、異界の出来事…真夏の夜の闇に現れた不思議の世界だった。 祭りばやしを聴きながら、裸電球とカーバイトの匂いのなかに、金魚がいたり、…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞