文化
の記事一覧
-
「菜の花畑に入り日薄れ……」と高野辰之が歌ったのは北信州の早春だつた。 北信州の人達は菜の花畑の情景は眼にやきついているが、菜の花漬の旨さをしらない。 春の香りとほろ苦さを競って味合うのは京都の人達…
-
週刊朝日がとうとう廃刊を迎えることとなった。 いろいろな想い出がある。 表紙にどうしたことか女子大生が次々と登場した。それも篠山紀信撮影による女子大生シリーズだった。 ドキドキしたのは、東京大学の膳…
-
第一生命のサラリーマン川柳ことしの候補作100句が出揃った。 例年のごとく、100句のなかからマイベストを上げて、多いに笑った。 現金か ペイペイですか おままごと (大和の雨蛙)…
-
北陸の人々は大変な雪に悩まされているようだが、幸か不幸か軽井沢には雪がない。 そのうち想い出したようにドカ雪が降るのではないかと心配している。 雪の日は「雪見鍋」に限る。 分厚い土鍋にいちめん大根お…
-
急にお湯が出なくなったのは、岩木山の麓弘前の嶽温泉だ。 多くの旅館は開店休業状態、お客さんのキャンセルやら、なかには破産準備に追われている旅館もあるそうだ。 嶽温泉は糖尿病、リウマチ、婦人病などに効…
-
花街には「正月の櫓くぐり」と呼ばれる風習がある。 七草粥までに櫓の上がっている芝居小屋に足を運び、歌舞伎を見なければならない、ということだ。 舞の腕を上げるための呪術のようなものだが、ここ3年中国コ…
-
大晦日の仕事で一番大事なものはカレンダーのチェンジと松飾と干支の人形をとりかえること。 それに大掃除と不要物の処分…これが我が家に於ける男性の仕事である。 暮れになるとあちこちから電話が掛かる。「ご…
-
「バカと無知」という本が売れている。 コンテンツを見ると、 ■バカは自分がバカであることに気づいていない ■日本人の3人に1人は日本語が読めない ■やっぱり「愛は地球を救わない」 ……他 とある。…
-
何故か「かや」と名乗る古い友人がいる。 若気の海外逃避行を手伝ってくれたり、オペラのパンフレットに一文を寄せてくれたり、思い出したように近しい距離になる不思議な友人である。 普段はまったく忘れている…
-
日本平へは昔久能山東照宮の取材でいったことはあったが、記憶はとっくに飛んでしまっている。 今回のお招きは処女旅行のようなものだ。 第一印象はそのキャッチの如く「風景美術館」に相応しい素晴らしさだった…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞