文化
の記事一覧
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「商売繁盛で笹もってこい! 商売繁盛で笹もってこい!!!」 この日、大阪商人のほとんどが今宮戎神社にお参りする。帰りには有難い「福笹」を抱えて帰宅する。 福笹は商家の座敷や、店の奥、あるいは会社の社…
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一月七日、祇園甲部の始業式である。 あちこちの置屋さんから、黒紋付の正装に稲穂のかんざしをつけた芸妓、舞妓が、歌舞練場に集まって来る。 正月を故郷で過ごしたり、短い海外旅行を楽しんできたり、思い思い…
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新しい年を迎えて「書初め」である。 昭和世代の学びは、書初めに始まった。上手くとも、下手でも墨をすり、筆を整え、半紙に向かい新年の覚悟を書くというのは、朝寝坊の正月を覚醒させ、明日からの一年を考えさ…
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2023年大晦日、今年はエンタメ業界においてのメディアの信用が見事に失墜した年であった。 永年、テレビを始めとするラジオ、出版、新聞がお互いを忖度しながら、自己利益に走っていた現実がアラワニなった年…
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「140字の小説」というのが若者の間で流行っている、という噂が何処からか聞こえてきた。 どうせそんなものは消えて無くなる、そうそう昔ケイタイ小説というのがあった、あっという間に雲散霧消したよ。……い…
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いつもの伊那民俗を開いた時、「七十五膳供え」の字が飛び込んできた。 はて最近に何処かで七十五という数字を見た。岡山・吉備津神社に室町の頃から伝わる「七十五膳据神事」のことだ。 日本各地にある七十五膳…
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葬式を盛大に、という日本人はこの所非常に少なくなったような気がする。 友人たちの野辺の送りでも、99パーセントが家族葬で済ませました。という連絡が後からくる。コロナを挟んで、所詮命の重さとはそんなも…
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突如、アビゲイル・シュライアー著「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」が刊行停止になった。 日本版の出版元であったKADOKAWAに対し、猛烈な抗議が殺到し、本社…
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「今年の一皿」に決まったのは「ご馳走おにぎり」、おにぎりという瑞穂の国始まって以来の国民食が公式に認められてとても嬉しい。 インバウンドの外人観光客が口を揃えて「らーめん、らーめん、おいしいよ」とい…
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あの頃の日劇……日本劇場は元気だった。 肉体の門に描かれた有楽町ガード下を過ぎると、突如巨大な日劇の看板が現れる。「灰田勝彦のハワイ航路」だったり、「池真理子のボタンとリボン」だったり、一週間ごと…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞