食
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丸の内・有楽町界隈の昼どきの風景が変わりつつある。 そこここに屋台が…いや、いまどきはキッチンカーがでて、と表現しなければならないが、とにかくモダン屋台にオフィスガールやネクタイ族が群がっている。ニ…
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新型コロナウィルス/武漢/ダイアモンド・プリンセス号/マスク品切れ/等など、立春大吉の話題としてこんなに不愉快なものはない。 まもなくやって来るヴァレンタインのチヨコレートのことでも考えた方が少し救…
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「人々はここに集まり、酒を酌み、詩を吟じ、全てを忘れ、心なごみ、楽しむことができる。 草木を伐採し、穢れを流し、地形にならって梅三千株や松・杉・楓・柳を植栽した。すると、清流は益々清く、趣のある岩も…
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「ねぎ」は食卓の香味野菜として、ベストワンではなかろうか。 蕎麦の脇役から、ネギマ鍋のマグロの友に至るまで、「ねぎ」はこのうえなく働きものだ。「ねぎ」のない日本食はずいぶんと薄味になり、つまらない…
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昔といっても何十年か前、九州指宿にロケにいったことがあった。 六本木はまだ冬、寒さのなかにあったが、指宿にはもう春がきていた。黄色い絨毯、開聞岳のふもとに見事に広がっていたのは、菜の花畑だった。出逢…
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荒涼たる焼跡にポツン、ポツンとできたのが、喫茶店だった。 住宅事情が極端にわるく、人々はようやく小さな喫茶店という空間を手にいれた。あの頃の喫茶店は町の社交場であり、仕事の打合せもほとんどが喫茶店…
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初春芝居には楽屋見舞いがつきものだ。 芸妓衆の温習会なら、お部屋見舞いになる。茶会であれば水屋見舞だ。 相手は元気でぴんぴんしているが、裏も表もたいへんなお仕事なので「何々見舞い」という名のご挨拶に…
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昨夜は冬至だから、という理由で相方は「かぼちゃの煮付け」を持って帰ってきた。本当は「いとこ煮」じゃないと、ぶつぶつ言いながらかぼちゃを食べさせられた。いとこ煮はアヅキとモチゴメをいっしょに炊くらしい…
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今年最後のミーティングは何処に? となれば、当然「蕎麦に限る」。 淡路町の松やにしようか、神田の藪も捨てがたい、いっそのこと麻布十番は「堀井更科」でということになった。 御無沙汰のうちに十番の景色も…
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北陸新幹線で東京駅に着く。TESSEIのおばさんが、ごみ袋の口をあけて待っている。エスカレーターが工事中なので階段を降りる。 そこで待ち構えているのは、巨大なポスターである。 美味なる北陸…カニの脚……
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞