食
の記事一覧
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どちらも美しく優劣つけがたい時に使用する言葉と習ってきた。 悪餓鬼どもは町内の美しいお姉さんに、どちらがアヤメ、カキツバタと囃して、楽しんできた。囃し立てられたお姉さんもマンザラでもなく、「コラッ!…
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突然にやってきた予想外の暑さに、渡月橋を歩く観光客の外国人もかなり困惑していた。 12時の予約に少し早くついたので、二軒上の文華館のテラスでしばしの汗を拭い、静謐に打ち水された嵐山吉兆に伺った。 昼…
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身近でのウクライナ戦争で最大の被害は、電気料金と生卵である。電気料金のほうは比較的かんたんに理解できるが、まさかタマゴに被害が及ぶとは思ってもいなかった。鶏の餌代が異常に高騰し、これ以上の負担に耐えら…
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「一膳めし」という看板に出会った。 懐かしい……とても懐かしい。 舞台を駆けずり回り、ようやく稽古が終わった頃、ふと空腹に襲われる。 あの頃はスタッフに弁当が用意されるなどということは、全くなかった…
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30年前、早咲きの花を横目に伊豆半島を南下していた。 きっかけは忘れてしまったが、西海岸の小さな港町松崎をめざしていた。 入江長八の「こてえ」が目的だった。 「こてえ」とは漆喰壁に左官職人が描くレリ…
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ウクライナ戦争による飼料高騰と、鶏インフルエンザが入り乱れて、物価の優等生といわれた卵が鰻のぼりの値段になっている。 この事態を読んでいたごとく、大手の卵使用メーカーから卵の代替品……つまり偽卵が売…
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昭和回帰の風潮とともに「銀ブラ」の起源について、論争が起きている。 銀座八丁目のカフェ・パウリスタは、うちのブラジルコーヒーを飲むことを即ち「銀ブラ」といったと主張、パウリスタでブラジル・コーヒーを…
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昆虫食がやたら話題になっている。 地球上の人口増加に答えるためには、タンパク質の豊かな昆虫食を食べる以外方法はない。 さあコオロギを食べよう!!! 何を言っている。コオロギの前にやることはいくらでも…
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「春告魚(はるつげうお)」とは、ニシンのことである。 安曇野の白鳥たちが北帰行を始めた頃、ニシンの群が北海道にやってくる。 学生時代、春の足音がきこえる冬の終り、いつも北海道に行きたくなった。 夏の…
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イタリアで春を迎える祭りといえば、「オレンジ祭り(Battaglia delle arance)」だ。 北イタリアの小さな町イブレアでひらかれるのだが、 町の広場を中心にこの日すべてがオレンジ色に染…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞