祇園
の記事一覧
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例年ならば今日は山鉾巡行の日だ。 都大路はヘンテコな浴衣姿に溢れ、一力さんでは祇園舞妓全員出そろってお茶の接待をする。 夏越しのエネルギーに溢れた京都の夏の訪れだった筈が、中国コロナのお蔭で都も町衆…
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芸事のお正月である12月13日の花見小路は、いつもならご挨拶にまわる芸妓さん、舞妓さんでにぎわう。 ご挨拶はまず新門前のお師匠さんの家から始まる。お家元に今年の感謝を込め、くる年への覚悟を秘めてのご…
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今日8月一日は「八朔」といい、祇園甲部では夏のお正月になる。 芸妓舞妓衆はみな黑の絽の紋付を着て、日頃お世話になっているお師匠さんやらお茶屋さん屋形をまわってご挨拶をする。おねぇさんに連れられて花見…
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急にここ一週間でみどりが増してきた。 白樺も紅葉も枯れ木のごとき有様だったのが、葉が茂り目隠しのごとくに繁茂してきた。まもなく軽井沢の夏がくる。 ダイソンの扇風機より待ち遠しいのが、祇園町からのご挨…
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京都八坂神社が時ならぬ「コロナ退散」のために、臨時「茅の輪くぐり」をしている。 寺社は本来氏子の苦難のときにこそ祈るべきにも関わらず、おおかたの神社仏閣はそれを忘れ、予め決められている例祭のときだけ…
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祇園の名妓竹葉さんが亡くなった。 竹葉さんは古き良き時代の芸妓としての欣嗣と美しさを失わず、花街の内からも外からも慕われたふところの深い人だった。 戦後まもなく初めて祇園に誘われ、都をどりの舞台に…
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日本一艶やかな始業式が開かれた。 祇園甲部の始業式は1月7日である。吉祥文様の裾模様をみせた黒紋付のお姐さん方と、赤い帯揚げの舞妓さんたちが一堂に会する。 始業式はあっても、終業式や卒業式のない祇…
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大劇場についたら、いきなり眼にはいったのは冨美代さんの大女将、祇園甲部の総務である太田紀美さんだ。次々と劇場につくお客さんにご挨拶である。ロビーには、椿の柄の黑留袖に井菱の金の帯を締めたお姐さん方…
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祇園町北側切通しの進々堂さん……といえば祇園のお女将さんから芸妓、舞妓さんにいたるまで足を向けて寝られない。進々堂さんが無かったら、祇園町は機能麻痺におちいるかもしれない。 朝食はティファニーならぬ…
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夏の「おいど」は元気になる。 冬のあいだ、かくまわれ、大事にされてきた「おいど」が突然に存在を主張し、誇張して、見せつけてくる。もう「おいど」ではない。「ヒップ」というべきか。舶来品のごとき表情をう…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞