歌舞伎
の記事一覧
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久しぶりにシアワセな獅子をみた。 というより立派な親獅子を見せていただき、舞台の満足を味わった。 仁左衛門とその孫千之助による連獅子である。 派手な毛振りから江戸方の役者がなにかと演じたがる連獅子だ…
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筆者が初めて歌舞伎に興味をもったのは、戦後まもなくの武智歌舞伎だった。 武智鉄二は丸本の解釈を深化させ、原典のテキストに立ち返って、型の古さ・新しさを論じ、さらに役者の発声にまで演出を拡大していた。…
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團十郎事務所から事務所移転の知らせがきた。 團十郎事務所すなわち海老蔵事務所である。青葉台のあの由緒ある團十郎家を棄て、移転することになった、とある。 因みに青葉台には江戸歌舞伎の宗家といわれる團十…
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初春狂言のお楽しみは、国立劇場の菊五郎劇団に限る。 女郎屋の床の間に飾れしは「アマビエ様」、ソーシャル・ディスタンスのお酌は長い棒の先についた湯桶から、興が乗って踊りだしたらNiziUの縄跳びダンス…
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大名跡4代目坂田藤十郎さんが亡くなられた。 筆者は同じ年齢だったので想いは多く、芝居は勿論のこと、天下にとどろく艶名、若き頃の勉強ぶりなど、やまほどの敬意と思い出がある。「一生青春」を座右の銘に、晩…
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十三代目市川團十郎襲名披露のチラシが送られてきた。 A4判四枚がつながった細長いポスター状のちらしを開いてみた。片面には海老蔵と息子の写真4カットである。 期待してもう反面をひらいてみた。襲名披露…
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劇場に入るとそこここに繭玉が飾られ、大凧が上がっている。 ロビーの中央では江戸太神楽の獅子舞が正月を寿いでいる。 一角には吉徳による祝いの羽子板が飾られ初春狂言と役者衆の首絵がたのしい。 芝居好きの…
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歌舞伎「風の谷のナウシカ」を見た。 この作品には、壮大なとか、かってないスケールとか、の装飾語がみだれとんでいた。 が観客は漫画の追体験がしたくて新橋演舞場に足を運んでいるわけではない。舞台という…
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酷暑のシブヤにいってきた。市川流三代襲名披露が8月3日から12日まで13回にわたって上演されたからだ。 いままでの家元襲名披露といえば、まず国立劇場か、歌舞伎座に於いて、せいぜい3回公演ほどの日程だ…
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久しぶりに気分のいい團菊祭だった。 菊五郎、吉右衛門を柱に、左團次、歌六、雀右衛門、又五郎、時蔵、團蔵、秀調らが控え、人気の菊之助、海老蔵、松也らによって賑わいをつくっていた。 平成から令和への御代…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞