歌舞伎
の記事一覧
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昨年5月には76歳の段四郎が自殺した。そして9月には兄の猿翁が83歳で他界した。 段四郎の長男猿之助は、自殺ほう助の罪で逮捕され、起訴、判決後、執行猶予の身で謹慎中である。 この不幸のさなか、香川照…
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今月9月13日、二代目市川猿翁さんが亡くなられた。 猿翁さんほど歌舞伎と闘い、歌舞伎に夢を託した役者はいなかった。 明治の演劇改良運動によって抹殺され邪道とされてきたケレンを復活させ、歌舞伎に再び大…
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猿之助さん!! 歌舞伎というこの国の芸能にとって、今ほど大事な時はないと思っています。 「そんなことは充分わかっている。今更何を言うんだ」と返されることは承知のうえで、この事を繰り返します。 歌舞…
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花街には「正月の櫓くぐり」と呼ばれる風習がある。 七草粥までに櫓の上がっている芝居小屋に足を運び、歌舞伎を見なければならない、ということだ。 舞の腕を上げるための呪術のようなものだが、ここ3年中国コ…
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歌舞伎のなかでも、もっとも華やかで目出度い興行が「襲名披露」である。 歌舞伎という伝統演劇が次代へ伝えられ、ますます盛んになるための襲名披露という芸の受渡しが重要になる。 十三代市川團十郎襲名という…
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尾上流家元となって11年、外部での振付、活躍はずいぶん拝見してきたが、ご本人の発起によるリサイタルは初めてのこと。 この日、国立の大舞台にのった四つの演目は色々な意味で興味深かった。 たまたま幕間を…
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江戸のナンセンス歌舞伎の上位を占める狂言のひとつに「毛抜」がある。 雷神不動北山桜の三幕目として描かれた。 道具立ては磁石と毛抜、嫁入り前の姫がなんとか予定している婿殿から逃れたい為、髪が逆立つ病に…
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遅ればせながら、「軽井沢ぶんか組 春」は『歌舞伎の伝統と今日』です。 阿国歌舞伎、女歌舞伎、若衆歌舞伎、野郎歌舞伎、元禄歌舞伎、上方歌舞伎、 近松門左衛門、鶴屋南北、歌舞伎十八番、江戸三座、芝居小屋…
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市川海老蔵の非常識ぶり、オバカな脳みそがばれてきた。 梨園の名門に生まれながら、その我儘振りと礼儀知らずは歌舞伎のウチウラではつとに知られていたが、一般人は知らなかった。 いつまでも続く妻麻央の乳が…
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11代将軍家斉公の頃、谷中延命院は大変な人気のお寺だった。 初代尾上菊五郎の隠し子と噂された住職日道の類まれな二枚目ぶり、説教の旨さに至っては参詣の子女の心が一様に蕩けたと伝えられている。 これに嵌…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞