日記
の記事一覧
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白い漆喰の美しさが、いつまでも眼に残っている。 どこまでも続く漆喰の路地、ところどころに黒い焼き杉板がはさまっている。 若い現代建築家の作った家並に較べ、何十倍も美しい。江戸の美観は平成をかるく超え…
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岡山に行くと駅前に桃太郎の銅像が建っている。ユルキャラも桃太郎のもじりだ。だから岡山県人は日の丸の鉢巻が大好きだし、陣羽織も、小さな幟も好きだ。町中に桃太郎か居る、名物は黍だんごだから、四六時中桃太…
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かって浅草は芸能の聖地だった。浅草オペラもストリップも演芸場も映画もすべて浅草からうまれていった。その浅草という東京の下町の中心が、国際劇場、東洋一の大レビュー劇場だ。 国際劇場は観音様とともに浅草…
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「人は得意なもので失敗する」といわれるが、安倍内閣もその通りになりつつある。女性社会の建設を旗印に元気に船出した第二次改造内閣だったが、早くも暗雲が立ち込めてきた。 二人の女性大臣が揃って失脚した。…
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巨大なテントには穴がある。穴がないと風にまけて飛んで行ってしまう。 穴によって風の逃げ道ができるので安全なのだそうだ。 近未来パリ・デファンスの新凱旋門にかかっている巨大テントの一部である。 お上り…
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「白骨温泉の湯は温泉と認めるわけにいきません」県知事の権威をふりかざして発言されてはかなわない。すっかり白骨温泉は悪者にされてしまった。それまで温泉には”循環ろ過”とR…
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海抜わずか128mの丘モンマルトル……殉教者の丘に建つラ・メゾン・ローズ 薔薇の館です。ユトリロの絵にもなりましたが、ドガ、ルノアール、ゴッホ、モディリアーニ、ロートレックなど下町の画家たちに愛され…
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東京オリンピック決定以後、やたらにふえたもの自画自賛。 滝川クリステルによる オ・モ・テ・ナ・シの念仏とともに、おりからの日本料理世界遺産指定にもあおられ尋常一様にあらざる、恥ずかしげもない日本礼賛…
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ときにこわれる女がいる。 こわれるというのは、精神の平衡が保られなくなり、著しく表情の一部が突出することだ。 ある時、笑いの堰がこわれて、際限なく笑い出す。自分の制動がこわれて、笑いが止まらなくなる…
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セーヌ川右岸のルーブル宮から左岸の恋人に逢うために王様が作らせた橋、ポンデザール芸術橋だ。数年前から突然に恋人たちのスポットに変わった。愛する恋人同士の名前を書いた南京錠を橋のフェンスに取り付けて、鍵…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞