日記

の記事一覧

  • ご開帳と御柱祭

     信州におわす神と仏、長野の善光寺と諏訪の大社、これほど際立つて異なる寺社はほかに聞いたことがない。善光寺は日本最古の秘仏を守り、どの宗派にも属さない女人救済の寺だ。それに対し諏訪大社は原始日本の信仰…

  • フリーの損得

     クリス・アンダーソンの「FREE」が世界25カ国で刊行され、日本でも16万部のベストセラーとなって、フリーが注目されている。この場合のフリーは自由平等ではなく、無料またはタダのフリーである。日本では…

  •  「むかし駅前、いまエキナカ」小泉構造改革により駅前商店街がシャッター通りとなり、いまやたら元気のいいのがエキナカ・マーケット。駅を通過する人を「旅客」ではなく、「カスタマー(顧客)乃至コンシューマー…

  •  戦後、食べることも出来ない荒涼たる焼跡に赤い旗がヘンポンと翻った。労働運動の象徴であったし、共産党の旗であった。赤は労働者の流した血の色であると教えられた。ソ連邦革命50周年の年、招待されて記念式典…

  • 居酒屋女子会

     「あたし達はフランス料理よ。」そうのたまわっていた女性達の間で今流行なのは居酒屋だそうだ。長引く不況のせいで男達の懐は底をつき、アフター・ファイブのささやかな楽しみ「飲み屋で一杯」も奪われてしまった…

  • "KAWAII"輸出反対!

     「パンダがカワイイ」「ペンギンがカワイイ」「ひよこがカワイイ」「マカロンがカワイイ」「キャンディがカワイイ」「リボンがカワイイ」幼さと無邪気さの交差点として、カワイイの形容詞はずっと子供と大人に成り…

  •  日本人総貧乏がとうとう日本の真ん中、銀座有楽町にまで押し寄せた。デパートがつぶれ、ブランド・ショップが消えた後、元気なのは家電量販店とファストファッションだけ。売れない商品を売れない価格で無理矢理売…

  •  名人湯木貞一が造り上げた日本の名物、いつか吉兆で彼女と至福の食事をしたい…夢はいつか現実となり、気がついたらウンチクをかたる年齢を迎えていた。御所に発する有職料理、武家作法の本膳料理、町衆の会席料理…

  •  軽井沢に住んでいると、まま東京へ京都へと足を運ぶ機会が多い。東京へは長野新幹線で一時間ばかりなので、駅弁の世話になることはあまりない。たまに空腹をかかえて飛び乗るときには、駅のおぎのやの世話になる。…

  •  京都東山、四条と三条のあいだに新門前通りがある。この通りは日本の伝統的古物骨董などを扱う店が多く、日本について少なからず知識があるオリエント好みの外人観光客に人気のある小路だ。この新門前の鴨川近く「…


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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