日記
の記事一覧
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桜風一過、春の桜の到来がようやく収まった。祇園町にいると、桜は見に行くものではなく、桜はやってくる。花見の適所はそこらじゅうにあって、選択に迷う。 鴨川べりには、枝垂れも八重も染井吉野も一通り揃って…
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夏目三久という司会者はひどく不思議な女である。 女性に嫌われる典型的なアナウンサーだ。 しゃべる力、きく力が全くない、勿論伝える力もない。にもかかわらずあちこちの民放にでているのは、オジサン受けのす…
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そんなに頭の悪くなさそうなワイドショウの司会者が集まって、これは難しい問題だ、と議論していた。 小学校の女教師が入学式を欠席した。原因は病気かと思ったら、さに非ず、女教師の子供の入学式とスケジュール…
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またぞろ家元相続にともなうお家騒動が持ち上がった。 日本最大の流派である花柳流家元にまつわる騒動だ。 現4世家元寿輔さんの指名による芳次郎さんへの反対騒動なのだ。先代家元の後見役であった寿楽さんの孫…
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日本男性は女子の長髪を好む、という都市伝説が長いこと信じられてきた。 その所為かどうか、女子大生の多くはワンレン・ストレートが圧倒的に多い。 湯女たちつまりお風呂の接待婦もあらかた長髪にしている。 …
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京都の町衆なら、幼い頃から必ず通った市場がある。 通称ニシキ、錦小路市場というのが正しい言い方だが、京の人はみなニシキの通称で済ます。 普段着の昼下がりのお買いものといえば、今夜の食卓のための買い出…
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都をどりのフィナーレは桜のぼんぼりに始まって、ぱっと照明が入ると眼もくらむ都の春になる。 毎年毎年同じ趣向の終景なのだが、客席からは大きなため息がもれ、都の春の桜の見事さが、舞台いっぱいに広がる。 …
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和食のなかで、もっともシンプルで美味い料理といえば、刺身を於いて他に考えられない。 魚を食べやすく美しく切って器に盛り付ければ、すべて良し。慣れない外人はこれが料理か、と驚く。煮焼きをひとつもせずに…
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亀戸天神にうそ替え神事という祭りがある。 うそは昔から幸運を招く鳥といわれてきた。そこで毎年春とともにうそを取り替えると、それまでの不運はすべて嘘になり、吉兆を招き、開運を得るという信仰祭事だ。 江…
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吉屋信子の花詩集に遡ることもなく、今ガールス・ラブが秘かに広がっている。 かって宝塚の専売だったエスも、100周年の掛け声とともに全国津々浦々を巡演して、シトラスの花を謳歌している。 テレビではマツ…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞