日記
の記事一覧
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東京駅を通ると丸の内南口の本屋さんに立ち寄ることが多い。約束の時間調節に本屋ほど、適切な環境はない。本屋さん側の迷惑を考えると、30分は過剰だが、10分、15分は許される。お茶をしながら本の読めるコ…
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デザイン界の貴族ジバンシーが亡くなった。ジバンシーの思い出は尽きない。 日本に於いて、ジバンシーを展開することになって初めてのショーに演出を依頼された。その時の最大のメッセージは、エレガントであって…
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税金は現住所に収めても領収書しかくれないが、「ふるさと」におさめると、なんやかやと返礼品がいただける。貧乏なふるさとからは牛肉やビールがいただけるが、金持ちの大都市や軽井沢からはなにもいただけない。 …
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名残り雪もおちついたので、オゴッソに昼めしを食べに行った。 壁は渋くなり、環境テレビは掛花入れにかわって、ぐっとビストロ・ジャポニカ風になっていた。窓の外には社長の自宅から運ばれた石灯篭がおかれ、目…
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北の嘘つきと南の嘘つきが集まって、嘘つき大会を開いている。 南の嘘つきは、1965年6月に第二次世界大戦の後始末として、日韓請求権協定を結び「完全かつ最終的に解決」、日本から当時韓国の年間予算3.5…
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事務所に向かう途中、週刊誌を買おうとコンビニに立ち寄った。反対側の棚の真ん中あたりに眼が吸い寄せられた。雑然としたインスタントものの真ん中に、黒いパッケージで妙に垢ぬけたデザインの箱がある。「やきそ…
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誇り高い京都人が、いちもにもなく尊崇している平安神宮が危機にさらされている。 昨年末、鉄骨二階建て、延べ床面積約3100平方メートルの商業施設が平安神宮境内にオープンした。看板は「京都時代祭館十二十…
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春一番が吹くと恋しくなる。 向島「長命寺のさくらもち」桜餅である。 浅草から吾妻橋を渡り、桜の木のしたを左へたどると、やがて土手沿いに桜餅やがある。 長命寺の門番・山本新六によって始められた元祖長命…
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3月3日の今日は、日本中でお雛様が流されている。 桟俵にのった紙で作られた素朴なお雛様たちである。 つとに有名なのは、鳥取用瀬町の流し雛、京都では下賀茂神社での御手洗川への雛流し、軽井沢の近辺でも北…
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郷土芸能、または民俗芸能、いずれにしてもこの国はそうした芸能の王国である。 暮らしのなかに多彩な芸能があった。ある時は願いであり、祈りであり、喜びであり、感謝であった。そうした民族芸能も敗戦とともに…
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞