消費者にものを買わせる基本のワザとして、長いことAIDMA(アイドマ)の法則を守れと云われてきた。AはATTENTION、まず消費者の注意を引く。IはINTEREST、興味をもたせる。そしてDはDESIRE、欲望を喚起し、MEMORY記憶させ、ACTION購買行動に走らせる。かくして物が売れる、資本社会のお題目のようなものだ。
それがネット社会の到来とともに事情が変ってきた。消費行動のパターンが変ってきたと言うのだ。犯人はサーチエンジンの進化だという。名付けて「アイサスAISASの法則」、ATTENTIONからINTEREST、注目させ関心をひく所までは変らない。その後のSが問題だ。SEARCHインターネットで検索する。一大事だった検索がネットとともに、簡単で安易な作業になってしまった。その上でACTION、購買行動に走り、SHARE情報を共有するというのだ。生活の日々にパソコンが存在しないママ族は、それらの行動を携帯ですます。ママコミにおけるケイタイの寡占率は驚くほどの数字だというし、PTAの連絡から習い事、先生の評価、うわさ話の拡大まで、デジタル社会のバズーカ砲といわれている。
AIDMAからAISASへ。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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