オ・モ・テ・ナ・シ の裏側

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 オ・モ・テ・ナ・シ がやたら受けている。
 相変わらずの日本人のノーテンキぶりが目立つ。滝川クリステルにCMが殺到し、ワイドショウの司会まで彼女へというはしたなさ。 パラリンピックの佐藤真海は、用意された身の上話をわがものとして、人柄の素直さを通して見事な演説だった。
 がいずれにしても英国人コンサルタント ニック・バーリーの仕事だった。彼の原稿通りに、彼の振付そのままに演じたのが、滝川クリステルだったにすぎない。
 ニック・バーリーの思うようにいかなかったのが、猪瀬知事の演説だった。背伸びして手振り身振りを入れてみたものの、全く身についてなく、悲しいほどに浮いていた。あのアクションが恥ずかしくないというのが都知事とすれば、近所の村長さんのほうが遥かに都知事に向いている。
 ニック・バーリーのグループは、オリンピックを陰でコントロールする黒幕集団だといわれている。
 現に2012年のロンドン、16年のリオデジャネイロ、いずれも成功させたのは、ニック・バーリーを中心としたコンサルタント・グループ。ヨーロツパのお暇なスポーツ貴族たちを相手に、普段から馬やボートで遊び、人脈を保っているのが、国際招致活動を推進するコンサルタント・グループだそうだ。
 長野オリンピックの時も、そうだったように終わった後必ず「使途不明金」なるものが出てくる。その実態は、オリンピック役員の接待と、コンサルタントに対する成功報酬であるというのが、常識になっている。
 それを知ってか知らずか、お約束のごとく後から訴訟を起こし、予算の透明化を要求する人々がいる。
 まったく無駄な時間と労力だから、こうしたイベントを招致するには、裏金つまり使途不明金が必ず付いて回るのだと、本当のことを事前に知らしめたら如何。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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