政治家解体ショウ

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 解体ショウに流行のきざしがある。
 正月なので、景気ずけをかね「まぐろ」が主役になっていたが、小正月を過ぎたらデパートで「お歳暮解体ショウ」が始まった。お歳暮の売れ残りを捌くにはどうしたらいいかと知恵を絞った挙句の催事にちがいないのだが、おおかた50パーセント前後の割引率というから消費者は嬉しい。生産者も納入価格を少し引いた位だから損はない。デパートは人が来てくれれば元がとれるので、三方芽出度しの企画にちがいない。
 第一位が「ほたて貝柱の水煮」缶詰、第二位は「たらばカニ」の缶詰、第三位は「日本製のコンビーフ」というのは、実用的なものに人気が集まっているということか。番外編でもハム、からし明太子、丹波の黒豆、蜂蜜ジンジャー等々、いいもの安くて嬉しいの布陣だ。
 次には「民主党解体ショウ」でもしたらとも思うが、嘘つきだらけで全く買い手がつかないという事態も覚悟しなければならないし、鉄仮面の岡田なにがしでは、田舎の役場でも扱いに困る。
 「小沢ガール解体セール」なら、キャバクラ筋の人気は集まるかもしれない。脳ミソはお留守だけれど、結構ルックスはいけるし、弁舌もそこそこ、駅前の寒風に耐えられるおしん風の能力もある。おじさん達に取り入るのは特技だから、このまま腐らせるよりは、キャバクラ「明日の新人」として売り出した方が有意義かもしれない。
 ガレージ・セールが、フリーマーケットになり、遂に解体セールに突入して、どこまで落ちるかと思っていたが、安部内閣の登場とともにインフレ目標2パーセントの声が聞こえ、バブルの波が遠くに見えてきた。折からお立ち台のスーパーミニはまったく困らない。
 


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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