いよいよフェイスブックが日本の株式市場に上場される、というニュースが伝わってきた。
フェイスブックの事業資産は、全世界800,000,000人の人間リストにほかならない。あれほど個人情報に神経質な人々が、皆さんご自分の趣味や近況を公開し、友達申請に励んでいる現状は不可解なことだ。明日の情報戦争でもつとも有効な兵器こそ、フェイスブックにほかならない、とさえいわれている。
匿名で登録できるツイッターやミクシーのような外のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と異なり、実名で登録しなければならないというところから、なんとなくリアリティがあり、本当っぽく思わせるところが、このシステムの巧みなところだ。
「いいね!」と簡単にボタンを押すのも、そこで思考停止状態に陥り、なぜいいのか、もうすこしその事柄について深く考えることを放棄してしまう。アタマのなかは「いいね!」「いいね!」のマークだらけで、寂しさは紛れ、「いいね!」がくると社会とつながって生きているような錯覚に陥る。
しばらく音信不通だったクラスメートと連絡がついたり、飲み会の連絡、就活、ビジネス上の情報収集にはとても便利なのだが、反面強烈な副作用もある。
みずからのプライバシーを公開する以上、それなりの覚悟も必要だ。8年前に別れた元カレから”ゴブサタ”のメッセージとともに、友達申請が来て逃げ回っているという女性もいる。
アメリカでは、離婚を申し立てる夫婦の30%がフェイスブックの書き込みや交友を不倫の証拠としているという。フェイスブック上の友達リストからある女性を削除した夫婦が逆恨みを買い、その女性によって自宅で殺されるという、とんでもない事件まで起きている。
とにかくフェイスブックは中毒にならない程度につきあうべきだろう。
フェイスブックのいいね地獄
コメント
1件のフィードバック
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FaceBooK歴一年に満たない者の感想ですが、
まず、余程の事が無い限り長続きしないというのが実感です。長続きする人の特徴は、おのれのFB上の評価を客観的にとらえられる人、逆に続かない人の特徴は、おのれのFB上の評価を受け入れられない事です。
三大SNSの中で、大人向きと思われているFBですが、自分がセレブか何かと勘違いする、いわゆる〔偉そうな奴〕が次々デビューし消えていきました。逆に自分はこの程度ですが、よろしければどうぞ的スタンスの人が長続きしています。
ブログと違い、芋ツル式に多くの人の目に付く反面、気負いすぎて自滅するパターンが多いようです。
このパターンをきっちり理解しないと、本番の広告ビジネスは難しそうです。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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