ニセ新聞が横行している、というニュースをみた。
誤報のうえにあぐらをかいてきた新聞が売れなくなり、かっての権威朝日、毎日、東京など経営難がささやかれている現状にもかかわらず、御本家のニセ情報に上書きするような行為は信じられない。ご苦労様な話ではある。
そこでニセ新聞をわざわざ出すメリットは何だろうと考えて見た。
明治以来150年に及ぶシンブンというメディアが築いてきた信用、それこそがニセ新聞の原動力ではないか。新聞と名乗れば信用される、という価値感がまだまだ一人歩きしているのだろう。新聞は無知と錯覚のうえに成り立つビジネスになってしまったのだろうか。
「銀座新聞」いかにも有りそうな新聞である。銀座の老舗が保証人になっている。ウソ! ホント!
「今日の福井」まもなく北陸新幹線開通、うまい話がでている。駅近5分、水道完備、すこし古いな!
「福岡新聞」半導体の聖地、九州をひかえて世界相手のITビジネスを。いまや手遅れ!
こうしたニセ新聞にはなぜか「暗号資産」の広告が多いらしい。
記事横にはホリエモンやら、前田某、成田某とネット上の若手企業家の写真が貼り付けられ、AI合成の確かさを誇示している。
日本人の多数がかかっているコスパ病患者を目標に、新しい起業家たちのたくらみかもしれない。堂々と暗号資産屋を名乗らずに新聞の衣に紛れて商売しようというところが、いかにもインチキ企業家のやりくちである。
誤報だらけの新聞にのって、インチキ広告をかける。親亀のうえに子亀がのったインチキ社会に相応しいニューメディァである。
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