大本山相国寺の管長にしてかの金閣寺、銀閣寺の有馬頼底住職の脱税が話題を呼んでいる。「黙々行悟道」「南無阿弥陀仏」直筆揮毫料約2億円の脱税に問われている。掛け軸一本35万から50万、茶用一行書20万、短冊1万6800円也でせっせと商売に励んでいた。もともとこのお坊さんは、京都古都税実施のおり、それなら拝観お断りと京都の仏教界をまとめて反対運動を展開、京都市をして課税断念に追い込んだ猛者であるし、90年に京都ホテルが高さ60メートルの改築を発表するや、仏教界挙げて景観破壊だと声をあげ、当時は<京都ホテル宿泊の方拝観お断り>と各寺に看板を出した迫力満点の存在だった。キャビンアテンダントの彼女がいたし、料亭の女将との道行を軽井沢で目撃されている。
一方信州には善光寺大勧進小松玄澄貫主という偉い生臭坊主がいる。善光寺に奉仕する天台宗25院の代表から、不行跡による貫主辞任と損害賠償を要求されている。地方テレビ局美人アナウンサーとのホテル密会を報じられたり、これまた「日々是好日」「南無阿弥陀仏」の揮毫を限定20幅と称して、何年ものあいだ25万から30万で売りさばいていたというのだ。
昔から「坊主丸儲け」とか「生臭坊主」とか「破戒僧」とか、いろいろありだつたのだから、いまさら坊さんにモラルは求めないが、超高級車の営業はまずお寺さんからという常識にしても、京都では「大坊主は祇園町、小坊主は五条楽園」といわれて久しく、生臭坊主のスキャンダルは珍しいことではない。ハワイのショツピング・センターで、アロハ・シャツをきてカツラを被った男性が、どうみても有馬管長だつたので、声をかけるとソッポをむかれたというお話も、いかにも在りそうなことと納得してしまう。坊さんも政治家も手を携えて地獄に堕ちろと、願わずにいられない。
二大生臭坊主のスキャンダル。
コメント
プロフィール

星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
コメントを残す