流行語ってなに?

by

in

 2010年新語・流行語大賞が発表された。
 第一位「ゲゲゲの~」なにそれ、あぁマンガの形容詞ね。第二位「いい質問ですねぇ」信じられなーい。ただの会話じゃん。そして「ととのいました」お笑い芸人のまくらがなんで新語なのよ。
 流行語大賞の審査員ってすこし可笑しいんじゃない。 テレビばかり見ている人たちが選んだのと違う、変だよ。僕のまわりではおおかたそんなリアクションだ。
 言葉が軽くなり、底が浅くなったのは、鳩菅を始め世の中すべてに言えることかもしれない。が大騒ぎのすえ発表する流行語大賞とあれば、もうすこし異なる視点もあった筈だ。かって「分衆」を選び、時代のライフスタイルをするどく指摘したり、「究極」のなかに価値観の極みを集約してプロモートした志が失われている。
 「AKB48」にいたっては新語でもなんでもない。芸能プロの売り出し看板で新鮮味ゼロのネーミングだ。「食べるラー油」売れた商品ベストテンなら理解できるが、流行語ではないだろう。まさに「流行語なう」の体たらくなのだ。「無縁社会」ではすべてがバラバラの構造となり、脳みそも空中分解しているのかもしれない。
 メディアが多様化しつつある今、新聞、テレビ、ネット、ケイタイとあるゆるところに新語・流行語が潜んでいる。いっそギャル語と美魔女ワードを付き合わせて流行語を選んだほうが、はるかに面白い。「脱小沢」では選ばれた人が辞退したといわれるが、政治理念のファッション化現象に抗議する意識があったのなら立派だが、報復を恐れた反小沢の政治家だったら情けない。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ