女性議員にファッションありや?

by

in

 蓮舫大臣の国会内撮影事件というのがあった。あのヴォーグの編集員、カメラマンを引き連れての特撮なので蓮舫大臣としてはかなりの自信があったのだろう。白のスーツを身にまとった彼女の写真は自信と輝きに満ちていたが、残念ながら国会内ということに気配りはなかったようだ。
 とかくファッションに溺れる女性は自己顕示欲が強いといわれるが、こと政界においてはTPOをはずすととんでもないことになる。かって小泉内閣に於いて青ダルマ・ドラエモンと言われた猪口邦子少子化大臣、首相の隣で青いロングのイブニングのようなものをきていた。デザインは洋裁学校の生徒でももう少しましな服ができそうなひどいもので、未亡人サロンのイブニングといった壮絶きわまりないものだった。
 ひどさの視点からいえば大分出身の井脇ノブ子議員、30年前のレズバーのママそのもの、ピンクのスーツにボータイを結んでアッパレな時代錯誤ぶり、こんなセンスの人に国政を託すのかと悲しくなった。片山さつき議員のヘアスタイルにも辟易とする、頭のいい官僚上がりなので、なりふりかまわず乱れ髪なのかもしれない。毎朝4時起きして髪を整え、服にアイロンをかけ、清く正しく美しくを実践している創価学会松あきら議員、がそうじて女性議員さんたちのファッションは原色が多い。スモーキーなパステルカラーとか大人の色彩にはあまり興味がないようでもある。
 常在戦場で選挙にまければ唯の人、という恐怖感にとらわれ、悪目立ちの原色に手をだすのかもしれない。おもえば昭和21年初めての婦人議員登場時には、32人のほとんどが着物姿で禁欲的な色彩だったことが思い出される。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ