ちかごろビジネス・シーンで、ランチミーティングなる言葉が脚光を浴びている。ダラダラと長い会議をやるのではなく、昼飯をたべながらの打ち合わせ、せいぜい60分位で簡潔に議論を進める。お互い後の仕事がつまっているという前提なのでまず無駄にながびくことはない。とくにクライアントとの会議などアルコール抜き、経費もかからずお互いにとって合理的なミーティングである。長い不況から、企業の接待費もきりつめられ、夜のオミズにもかかわらずに仕事が進められる。最近では女性キャリアもふえ、夜の打ち合わせではなにかとプライバシーの領域を犯されるのでランチミーティングにまさるものはない。男も女もビジネス・パートナーとして認識するしかなく、まったく邪念の入る余地がないのがなによりのランチ・ミーティングなのだ。
ニューヨークではかなり前から、エクゼクティブの間でブレックファースト・ミーティングがあった。政治家がよくやる朝飯会のより密度の高い集まりだ。もっとも典型的なのが「ミリケン・ブレックファースト・ショー」。朝7時に全米ファッション界の一流バイヤーが、ぞくぞくとウオルドーフ・アストリア・ホテルのボールルームに集まる。あらかじめ届けられているブックレットは今シーズンのトピックスが満載され、トレンドの生地によってカバーアップされている。朝飯は7時ちょうどに始まる。朝飯を食べながらブリーフィングが進行する。そして8時ジャストには今シーズンのトレンド300点をベースにしたファッション・ショーが幕を開ける。出演者は何人かのスターとブロードウェイのミュージカル・ダンサー50人。30景から構成されたレビュー様式のショーが次々と展開され、バイヤーには今シーズンのファッション・シーンがしっかりとたたきこまれる。9時にはショーフィナーレを迎え、それぞれに7番街のメーカーに仕入れに出かける。この一か月に及ぶミリケン・ブレックファーストショウのスケジュールに合わせて、ニューヨークのファッション・メーカーは展示会を開く。
ブレックファースト・ショー
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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