バブルのころ、ニューヨーク五番街のビルを次々と日本企業が買い取って得意満面になっていた。その後リーマン・ショツクやらなにやらで、そのほとんどは買い戻されたり手放したり、あの頃の日本はなんだったのだろうと情けない。
日本のシンボル銀座の今を検証してみよう。目立つのはかっての名店「銀座百店」ではなく、流行をすこし加味した大量生産、大量販売…製品の大部分はメイド・イン・チャイナのファスト・ファッションの店ばかり。ロス発信韓国移民向けだったフォエバー21、シアトルからのエディバウアー、スペインの大衆服ザラ、スェーデンからエイチ&エム、ロスからのギャップ、ブラビの好きなアバクロ、日本からはムジ、そしてユニクロ。それにユダヤ資本にあやつられているセレブ・ブランドのエルメス、グッチ、ディオール、ティファニー、カルチィエ、シャネル、ヴィトン、アルマーニ、ロエベ、コーチなど、こうして羅列してみると銀座はすでにユダヤ資本の街であり、売られているもののほとんどは中国製なのだ。
そこに今秋家電量販店のラオックスが登場する。かたせ梨乃のコマーシャルで売ったあの頃も空しくラオックスは中国資本に買われ、松坂屋の何階かを独占する。すでに白物家電はあらかた中国製なのだからラオックスにかぎらずビックカメラもヨドバシも中国製品展示場と化しているのだが、どうせ中国資本進出なら北京ダックの北京大飯店とか、餃子だけでパーティのできる餃子美食城あたりが、進出して欲しいとさもしい夢を描いている。尖閣列島の変で集中砲火を浴びている民主党だが、いまいち興奮しないのはパンツから銀座まで、すべてメイド・イン・チャイナになってしまっているからかもしれない。
銀座はすべて中国大博覧。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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