3D映画でハラハラドキドキを。今年こそ3Dテレビ元年。家電量販店では飛び出すテレビを並べて販売に躍起になっている。薄汚いお笑いや、厚塗りの貧乏ギャルが、テレピから飛び出してきたらたまらない。それにいちいち眼鏡というのもうっとうしい。家庭にいらないものベストワンなのだ。映画産業が斜陽を迎え、どんどんパイが小さくなって、復活をねらったのがディズニーやユニバーサルの映像アトラクションを真似て売り込みを図った3D映画。とてつもない高級ボーナスで日本国中をびっくりさせたソニーのストリンガー会長が、政治力で3D推進をアメリカの国策と認めさせ、無駄に容量の多いブルーレイ救済の目玉にしようというサモシイ商売なのだ。無駄の部分を3D映像が埋めてくれる。スポンサー退場で大慌てのテレビ業界も、ワンセグと携帯への動画配信の不振でどうにもならないところまできている。なんとか3Dテレビを救世主にと願っているが、地デジにようやく追いついたのにさらにトビダスTVをと言われても、我が家ではご遠慮します、というのがあらかただろう。小手先のメカにたよらず、何を表現し、何を伝えるか、という原点に立ち返ることが、ジャーナリストの第一義ではなかろうか。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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