新聞もTVも野球賭博糾弾の嵐が吹き荒れている。暴力団につながる野球賭博は許せないと、したり顔にいうのだが、ちょっと待て。世の中は賭博の海なのだ。駅前はどこでも宝くじ、競馬はすべて国営、県営、市営、やれ天皇杯だ菊花賞だと煽る。競輪は女性動員を企む。徳光さんは競艇が大好きだ。サッカー籤もあってなんで野球はいけないのか。都知事はカジノを造ろうとした。街はパチンコヤだらけ。
田舎の中学か高校をでて、何も知らず体が大きく力持ちの故あって相撲部屋にスカートされた若者が、都会の賭博の海に放り出された時、ギャンブルに手を出すな、というのが土台無理な話。こうした賭博社会をつくった大人達に痛みがないのか、テレビ芸者の評論家たちに聞いてみたい。いかにもモラルをわきまえたかの口ぶりで声高に発言する司会者ずらなど見たくもない。人間の本性に根差したギャンブルと差別社会、貧しさに立ち返ってこの角界野球賭博事件を論じるのなら頷ける。ラスベガスというカジノの本場も、国家公認ながらマフィアという暴力組織にたどりつくのは、アメリカ国民の常識なのだ。
野球トバクが何故悪い！
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日（旧NETテレビ）制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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