大新聞やテレビのお題目…政治とカネ…に煽られて小沢は負けてしまった。そもそも民主党という政治ゴッコのクラブを第一党に育て、自民党を凌駕するまでにどれだけのカネがかかったことか、すこし冷静になって考えればわかることだ。小沢とカネにまつわる4億や5億の比ではなく、何百億のカネがかかったのは想定の範囲内でもある。そこを拭って劇場政治のメディアと「みんなでやろう」という耳に心地いい無能の菅が勝利した。小泉改革でこりたはずの国民はいっこうに眼が醒めない。口に政治主導を唱えながら、国家戦略局を格下げし、官僚天下りも現職出向という裏ルートをつくり、次官を集めて接待ミーティングを重ねているのがカンソーリだ。今カン・ソーリは官僚たちから大歓迎されている。財務官僚から概算要求一律10%カットなどという浅知恵をさずけられ、ムダを削る、それが国民との約束だと大見得を切っているが、官僚の手の上で踊っている自分がみえない。今必要なのは、事業振興と購買力喚起のための大胆な財政出動で、特別会計に手をつっこめば、事業仕分けなどというパフォーマンスをしなくとも、100兆位のカネはすぐ出てくる。予算全体の枠組みを変えない限り不況は続くし、雇用も生まれない。学生を雇ってくれたら100万円だすなんていうのは駅前商店街のセールの話で、国の設計図ではない。小沢一郎という大きな政治家を抱えながら、その能力を生かせないお子様軍団の民主党は、世論屋の商売のまえでうろうろすることなく、確りした賢人政治をして欲しい。地域主権推進会議というオモチャをつくるひまに、ヒモ付補助金を地方への一括補助金に改めるといったオザワの発言のほうが、はるかに国民第一だ。地方の活性化を阻止したのはおバカな党員、サポーターたちだということを認識すべきだ。アホなお子様内閣は、来年3月にはネジレ国会の悲哀をたっぷり味わうことになるだろう。みずから蒔いた種の責任を取らなかったカン・ソーリの無能ぶりとともに、そのムノウを選んだつけが必ずやってくる。世論、世論というまえに世論の質と層について、考えなければならないのは我々国民の側だろう。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
コメントを残す