スーパーエリートを育てる中国。

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 世界をリードするため、スーパーエリートを創らねば駄目という認識のもと、いま中国では徹底的な教育施策が進んでいる。今年は6000人の優秀な大学卒を海外留学生として派遣。北京大学や精華大学の約半数が卒業後の海外留学を目指して必死に勉強している。目的がしっかりしてれば、留学費用は全額政府から支給される。日本の学生のように漫然とキャンパスにいて、いま自分探しをしてますなどというプータロー候補はひとりもいない。国内の名門大学9校をあつめて「C9」を結成、最先端の教育研究を共有し世界のトップレベルをめざした優秀校に集中的に資金を投下する。東大京大が中国の大学に追い抜かれるのは、もはや時間の問題だという。日本が高校無料化などといって教育の平準化をめざし、どんどん教育レベルをさげているのとは全く対照的。また中国語普及のための「孔子学院」を世界中に282ヶ所つくり、現在4000万人の中国語習得者を数年以内に1億人にする目標を立てている。アメリカ、東南アジアでは、日本語のコースを廃止し中国語のコースをつくる学校が輩出しているという。教育は均等主義からエリート主義に舵を切らないと世界から置いていかれるのだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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