1980年代に「ヘタウマ時代」というのがあった。漫画をキャンパスにプロと素人のせめぎ合い、結果勝利したのは素人だった。上手いからといって何なんだという価値観が当たり前になった。俳優もつぎつぎと素人に浸食された。長いこと演技術を勉強してきた役者は「古い!」の一言で駆逐された。唄もヒップホップやラップの流行をうけてプロとアマの差はほとんど無くなった。あとはチャンスに恵まれるかどうかの差だけ。お笑いは吉本とともに素人全盛期を迎えた。
そして日本国を託した政治、小泉、安部、福田、麻生ときて完全に素人の政治になった。頭は悪い、字が読めない、操り人形のようなもので、うしろの官僚がやたら目立つ。かって政治を志す者は、大学の政治経済学部に進み、歴史と世界の政治を学んだのち、志をもって政界をめざした。そしていままた「裁判員裁判制度」報道は市民目線とかいってやたら囃すが、ようするに「素人裁判」なのだ。犯罪史も刑法もわからない姉ちゃん伯母ちゃん小父さん達が罪を裁くのだ。民主主義の名前のもとにどこまでこの国を壊したら気が済むのやら。
シロウトの時代
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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