いまごろ決った18歳成人

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 法務官僚の隠れ蓑である法制審議会が間の抜けた最終報告をまとめた。「民法の成人年齢を18歳に引き下げるのが適当」。いまさら何をと思うが、さらに国民的議論をふかめていただくことを期待している、とあるからには法制審議会の偉い先生方は責任は取りませんからこの先は皆さんで考えてください、ということだろう。
 成人年齢を男女とも18才にするからには、婚姻年齢も現行の男子18才女子16才を、男女18才とすべきだというのだが、世の中を知らないにもほどがある。少年少女の性の意識はとっくに解放そのものだし、審議会の先生方は日本の子供達を知らないのだろう。みずから働いた金銭の処分権など当然のごとくに18才はクリアしているし、重犯罪の髭をたくわえた犯罪者が、少年Aだの少年Bと呼ばれ保護されて俗世間を横行する姿には、長年苦い思いをしてきた。ニートや引きこもりなど自立困難な18、19才に対する施策を充実させる必要あり、にいたっては問題が違いませんか、と言いたい。一刻も早く責任をもたせ、社会で生きていくとはこういうことだ、と厳しさを教えることこそ重要なのだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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