車や家電製品を買うとエコポイントがついてくる。経済通の麻生総理が自慢げにいうのだから、この独創的なアイディアが景気を良くしてくれるのかと信じていた。ところがお手本はとなりの中国にあった。なんと3年前から一部地方で試験的に始まり、カラーテレビ、冷蔵庫、携帯電話、洗濯機を買えばお国が13%の補助をだしている。「家電下郷」というそうだが、突如襲ってきた世界同時不況にも対応し、内需拡大策としてこの2月から助成を中国全土にひろげ、対象商品はオートバイ、パソコン、エアコン、温水器などを追加、家電メーカーは前年比170%という劇的な数字を上げたそうだ。なんの商品がかえるのかも不明のまま実施した日本政府とはえらい違いだ。農村の構造的貧困にたいしても、企業参入、株式制度の導入などの実験が着々と行われ、国家の食糧対策として農村改革が進んでいる。スタンドプレイはお上手だが、なんの政策も打ち出せないどこかの国の大臣よりははるかにましといえるだろう。週末1000円の高速道も、はやく物流トラックに適用し、庶民の台所を助けてほしい。物見遊山の週末ドライブはCO2を出して地球をよごすだけだ。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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