ショッピングな人々。

by

in

 いま軽井沢でイチバン人気は駅の南口にあるプリンス・ショッピング・センター。 年間レジの登録人数だけで800万人の顧客があるそうだ。雨の日も風の日も、町中が凍りついている雪の季節にも、アウトレツトには人が来ている。主役は20代からアラサーのヤングママ、週末にはパパに子供の世話と荷物持ちをまかせ女王様のごとく買いくるっている。日本のファッションへの不満がそうさせるのか、経済的不如意が走らせるのか、どこかの高校ショッピング部が調査したところ、実態は買い物大好き、買い物止まらないというたんなるマニュアが圧倒的に多かったそうだ。いつから日本人がこんなに「お買いもの好き」になつたのかは不明だが、永年貧しくつましく暮らしてきた付けが、ここえきてアウトレットの花盛りを迎えているのかもしれない。
 ブランド好みもみずからの価値観でチョイスするのは結構だが、芸能人や無責任な雑誌情報にふりまわされて、ショッピングに走るのだけはご遠慮したい。日本人の黄色い肌は、色彩に対してとてもナーバスでデリケートなのだ。くれぐれも中村うさぎにはならないようショッピングな人々にお願いしたい。 


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ