「出来ちゃった婚」最近までそう言い慣わしてきたが、その表現には言い訳と少しばかりの罪悪感が付きまとっていた。そこで今では「おめでた婚」または「さずかり婚」と呼ぶそうだ。実態は婚姻前妊娠に変わりはない。結婚を認めない両親にたいしての最終手段として有効であつた妊娠が、ゆるくなつた性意識とともに効果を失い、いまや挙式するカツプルの20%から30%が「おめでた婚」だという。式場側もドレープの多いドレスを用意したり、ブーケも香りの強いものをさけ、シャンパンのかわりにジンジャーエールをと、かげながら応援している。
30才をすぎた高齢花嫁が煮え切らない植物男への圧力として妊娠宣言するメリツトはあるが、実態は甘い新婚時代がなく、結婚即子育てという悲しい日々が待つている。ギャルママなどは、子供が子供を生んでいるようなもので、育児にたいする知識はなく、覚悟もないので危なくて見ていられないというのが、お姑さん達の嘆きだ。周産期検診を受けず、産気ずいていきなり病院に飛び込んでくるのはあらかた厚化粧のギャルママだという。少子化対策とゆるい性道徳は両立するのだろうか。
「おめでた婚」と改称。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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