婚活一直線

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 同じ事務所に才能あるグラフィック・デザイナーがいる。彼女が時ににつまると「結婚したい」と叫ぶ。やはり女性だなと思うのだが、近頃は世の中全体が「コンカツ時代」のようだ。戦後いちはやく出来たのは東京チャーム・スクールという花嫁学校だったが、最近では「ブライダル・スクール」があちこちにある。そのうえ「花婿学校」まであるとききびっくりした。教科には女性との会話レベルを上げる、自分で出来る身だしなみ、などに混ざってエステで男を磨けとある。ヒゲの脱毛、毛穴クレンジング、小鼻の黒ずみ、などを解決し綺麗な男をめざせというのだ。結婚できない理由の多くは、勇気がない、声がかけられない、傷つくのが怖い、と言った辺りだが、母親のやさしさに包まれ、なにひとつ不自由なくそだった世代に結婚とはややこしく面倒な通過儀礼なのだろう。経済的理由とネットやゲームで人生が完結し、結婚出来ない人と結婚しない人の両方が増えて20代では70%、30代で50%という未婚率だ。強くなった女性への苦手意識をなんとか克服し、家事のできる旦那に甘んじ、「結婚にはメリットがない」などと考えないことだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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