日比谷年越し派遣村

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 この正月各紙の三面トップは日比谷公園に開設された年越し派遣村だ。 大企業の派遣打ち切りで、仕事と家を失った人達のための臨時炊き出しテント村、連日300人以上が集まり命をつないでいるという。 小泉・竹中の行政改革による日雇い派遣の自由化で発生した政治難民なのだから、ただちに緊急の対策が必要なのは明らかだが、大臣以下政府のどこからも声はきこえてこない。スピードが大事だといった総理大臣も正月休みで知らん顔、すべてボランティアまかせで、対応はまるで天明大飢饉の「お救い小屋」である。 餓えと寒さで倒れる人が続出、あわてた厚労省は使わない講堂を提供、やうやく300人の人々は公園のテントから屋根の下へ移動したという。代官様の思し召しでなんとか命がつながったという大江戸ものがたりの世界なのだ。 気のむいた時に働いて、小銭がたまったら海外旅行でもして…といったプータローに組する気はないが、あまりにお粗末な政治である。ここ何十年アメリカ様さまできた付けは大きい。今年の上期で85000人が失業予定。抜け目のない商社は儲かる「貧困ビジネス」の具体化を指示したという。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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