お馬鹿全盛、タレントから総理まで

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 気がつけばタレントから総理までお馬鹿でなければ勤まらない世の中だ。 スザンヌは不動の第一位を獲得し、上地雄輔は牙城に迫り、里田マイも木下優樹菜もつるの剛士も、テレビは足をむけて寝られないほどにそのオバカの世話になっている。「羞恥心」は暮れの紅白に決定かという騒ぎで、もはや志村けんのバカ殿は古典となり、お馬鹿の範疇からはみだしてしまった。演じるオバカは駄目なのだ。
 極め付けで登場したのが、麻生太郎という総理大臣である。若い頃から「俺の蔵書は漫画だけだ」と豪語していたが、この所の漢字よめない騒動をみていると、どうやら本当に脳みそはマンガだけということがわかる。未曾有をミゾユウ、頻繁をハンザツ、踏襲をフシュウといって、読み違いと弁明したが、実は読めないのだということが明々白々。昔、馬鹿を馬鹿と云ってはいけないと教育されたが、いまオバカというのは、勲章である。2兆円のばらまきも、差別発言も、400円のカップ・ラーメンもリアリティのあるオバカのなせるわざとあきらめ、国民のレベル以上の政治家はでないと嘆くしかないのだろうか。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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