川口市は日本ではない

by

in ,

 川口市には日本の自治体であるという認識がないのかもしれない。
 いくら「ダサイタマ」の一部であるとしても、ここは日本国である位のプライドがないのだろうか。
 近頃は外人労働者が多く、その人たちを住み易くして挙げるのは日本人として当然だわ、という理屈にも一理ある、が世界中何処へ行ってもゴミ箱に八か国表示してある国はない。その国の母国語プラス1または2が限度である。
 大国になればなるほど自分の国の表記しかしていない。海外からくる人は訪問国の言葉ぐらい習ってこい、というのが基本姿勢だ。
 今回の川口市の8か国語を表記せよという条例は日本を捨てている、として思えない。せいぜい日本語に英語、あとは中国語かハングルがあれば充分だろう。すきあらば日本の領土を盗み取ろうとしている中国語など表記すべきではないとおもうが、春節には大勢の人たちが来日して買物わしてかえるという現実に妥協してみとめよう。
多言語対応.jpg 四か国語.jpg
 4月から川口市のごみ箱にはつぎの8か国語が登場する。
 英語、中国語、ハングル、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語、ベトナム語、トルコ語、そして日本語である。
 インターネットのお蔭で英語が圧倒的に勢力をのばし母国語が弱くなった現実に、ヨーロッパなどでは母国語教育を軒並み充実させ、フランスは国立フランス語の家まで新設した。日本の政治家には自国の言語、言語から生まれる文化に興味をもち旗を振ろうという人は皆無に近く、文化無用金儲け第一ばかりでどうしようもない。
 8か国表示の川口市に物申す政治家あるいは官僚はみあたらない。
ゴミ表示.png
 折角の赤ちゃんを産んだ日本のママ達も、産んだ子供に習わせるのはまず英語だろう。日本語も満足に言えないうちから、あの軽薄な英語をならわせてはロクなものにならない。町にあふれる無国籍風なチンピラや、留学帰りの中途半端なバイリンガルがふえるだけだろう。そこら中が下品な無国籍都市になった日本には外国人も来なくなること必定である。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ