人類滅亡の凶器　 ChatGPT

　人生の最後にとんでもないものが登場してきた。
　悩み、考え、苦しみ、そして愛を抱えて…生きてきた人生が木端微塵になってしまうとんでもない人工頭脳チャットポットである。
　生成可能な事前学習済み変換器……Generative　Preーtrained Transformen Chat GPT
　このソフトは人間に突き付けられた最後の踏絵のような気がする。

　〇✕ゲーム、プログラミング、小説、戯曲、詩、歌詞、作曲、作文、手紙文、企画書、広告文案、など人間が担当してきたすべてのクリエイティブな活動をカバーしてくれる。代行してくれる。場合によっては人間の苦労してつくった文章などより、はるかレベルの高い構文を短時間のうちに打ちだしてくれる。
　人間のための人間を否定したチャットが、このChat GPTなのだ。

　イギリス政府は直ちに使用禁止にした。
　イタリアもアクセス禁止を発出した。
　アメリカでもニューヨーク市教育局が、アクセス禁止を打ち出した。
　JPモルガンも使用禁止を発令した。
　あいかわらずこの国のデジタル担当相はなにも言わない。判断がつかないのだろう。

　人間倫理をもたないこのチャットが人間を滅ぼすことになるだろうという現実に気がつかない。
　すべての動物に優位を保ってきた人間の歴史は、考えることから生まれた文化に他ならないということに思いがいたらない。
　人間がすべてをAIに頼り、考えなくなった時、脳は退化し頭はちいさくなり、動物の最高位は剥奪され、カラスにもネズミにも劣る地位に堕落し結局は滅亡していくことだろう。
　マイクロソフトはこの３月６日、GPT開発チーム　３０人全員を突然解雇した。
　輝ける発明の影にある恐ろしい人類滅亡への道を感じ取ったのかもしれない。