ウクライナ戦争による飼料高騰と、鶏インフルエンザが入り乱れて、物価の優等生といわれた卵が鰻のぼりの値段になっている。
この事態を読んでいたごとく、大手の卵使用メーカーから卵の代替品……つまり偽卵が売り出された。
卵かけご飯にも、オムライスにも充分対応できると、メーカーは豪語している。
戦争中は偽ミルクと呼ばれた山羊乳、ブリキならぬ瀬戸物ゆたんぽ、肉の代わりの魚肉ソーセージ等、大東亜戦争完遂のためいろいろな代替品が通用した。
戦後はいち早く、お洒落のための人造絹糸レーヨン、偽ダイヤに見えない人造ダイヤ、ブラに潜んであざむく人造パット、など世を騙す女性のための商品が多く登場した。
21世紀の掛け声とともに、近大マグロ、温室野菜、代替ステーキと、代替品はとうとう食料に及び、ついに卵にまでその風潮が広がったという次第。
まだ試食に与かっていないので、感想にはたどりつかないが、チャットGPTによって人間の頭脳が超えられたという情報に接し、いまや卵ごときで真贋を争う時代ではないと認識、偽卵賛成派に転身しようかと思案中である。
折からニホンガホコルマンガでは、「代用品の恋・しゃぶられ、抱かれ、突き上げられ、合冊版 」¥. 330 が評判をとっている。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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