嵐山の吉兆さんからはいつも2月4日の立春にお年賀を頂く。
文面は先代創業の書になる「立春大吉」である。
暦のうえでは今日から春なので24節気に始まる日本の季節感としてはけだし当然のことなのだが、明治以降の洋式カレンダーにならされてしまったエセ日本人としては、その度ごとに大和ごよみを思い出す始末だ。
「立春大吉」は道元に始まる縁起札とされているが、左右対称のこの4文字に1年の無事が動かないよう願いをこめた「立春大吉」、この縁起札を見て家に入ってきた鬼が、振り返ってみるとやっぱり「立春大吉」と書いてあったので、家に入ったと思ったのはカン違いで改めてまっすぐ家を出ていった、という説話も面白い。
春を祝う言葉としては「ハッピイ・ニュー・イヤー」などというどこかの国の言葉よりよほど深く面白い。
とんまな鬼や厄が、カン違いして出ていくところがなんとも洒落がきいている。
コメント
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
コメントを残す