コロナの蔓延で人々が不安になった状態から抜け出し、日常を取り戻した象徴的事件がパリに出現した。
なんとパリ下水道ミュージアムが再開した。
パリの下水道はオスマンのパリ大改造によって出来た世界的な遺構名物で、エッフェル塔よりも古くフランス映画の舞台にもなり、多くの人々に知られているが、現実に生きた社会見学コースとして1867年の万博以来観光客を受け入れてきた。
なによりも驚くのは、地上のパリとまったく同じ処番地が打たれた下水道のパリが存在する。
オペラ大通り、サンタンヌ通り、フェロー小路、地図にあるパリがそのまま地下に下水のパリを作り出している。2600㎞及ぶ下水の町が生活のインフラとして、毎日300人の清掃人によって掃除され、維持されている。
雨水と汚水が一緒に流され、大雨が降ると下水道もいっぱい、ポンプでセーヌ川に流している。
パリ大改造以前にはアパートの二階三階から「水に注意!!」と叫んで通りに汚水をすてていたというのは有名な話。1849年のコレラ蔓延でようやくパリは世界のパリになった。
因みに下水道ミュージアムはアルマ橋の左岸近くから入れる。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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