八丁味噌の旨さを知らない農水省と裁判官

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かくきゅう工場.jpg
 徳川家康の昔、その居城岡崎城から西へ八丁、旧八丁村でつくられてきたので「八丁味噌」。
 「まるや」と「かくきゅう」の大きな桶にまんじゅう石を積んで、長期熟成する味噌の味は日本中のグルメが知っている。
 その八丁味噌の味をご存じなかったのが、農水省の役人と東京地裁の裁判官だったという嘘のような本当の話である。
 地域の農産品をブランドとして登録・保護するGI保護制度の担当官の無知が原因なのだ。
 無知でなければマネートラップにかかったか。愛知県下の味噌業者39社を全部八丁味噌の生産者として認定したのだ。
 こんなことがまかり通っては日本の地域産品表示制度の信用がガタガタになるということが、農水省も東京地裁もわかっていない。 
 神戸ビーフ、夕張メロン、岩手木炭などすべての信用が疑われるようになる。
まんじゅう石.jpg
 二夏二冬の時間をかけて熟成してきた八丁味噌の味が判らない役人と裁判官では話にならない。
 かって大蔵省の役人もノーパンしゃぶしゃぶで実態調査に通ったというスキャンダルがあったが、IQだけで官僚になった人間は美味い味噌を味わったことがないのだろう。スーパーに並んだメーカー味噌とは根本的に異なるということを勉強してほしい。
 世の中はグルメグルメで、芸人まで騒いでいるのに、肝心の名称管理の役人がこのテイタラクでは情けない。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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