ミスコンにない女の魅力

by

in ,

ミセスユニバース・ジャパン.jpg
「ミスコンにない女の魅力」とあった。
ミスコンにもあまり興味はないが、近頃のグラビア・アイドルだらけの週刊誌よりまだましか位の気分でページをめくった。
ミセスつまり「大人の魅力」にみちた女性たちが、フィットネス・ウェアやらイブニングで舞台上で覇を競っている。
グランプリのオバサマは45才のシングルマザー、腰までスリットのビーズ・ドレスで嫣然と笑っている。第二位のオクサマはグラマラスな肢体をシースルーのドレスに包み、これまたスリットから太ももを見せ、谷間とともにニッコリの41才である。最高齢は79才のオバサマ、人口股関節でハイヒールも履けるのよという元気が売り、それぞれに福祉の関係だったり、子供食堂を切り盛りしていたり、働きながらルッキズムに関心のあるミセス達のデモンストレーションであった。 ミセス・ユニバース・ジャパン2022 日本大会。 世界大会は韓国ソウルで開催というのが泣かせる。
「 応募無料、5分で終わる。」不思議な応募要項とおもって深入りしてみた。
一次通過のエントリー・フィーは書類審査のみで ¥16.500  二次通過者ファイナリスト審査はZOOM審査でオリエンテーション・フィー ¥30.000  更にファイナリストに選ばれると ¥330.000 のファイナリスト・フィーがかかるという見事なコンテスト・ビジネスであった。
女性の時代は大歓迎だが、女性たちの主張する論が、概ね子育て、ペットにファッション、ルッキズムでは少し悲しい。大いに社会を論じ、世界の現状を憂い、文化的質量の本論に迫ってこそ女性の時代にスポットが当たると思うのだが、思い過ごしだろうか。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ